マーラーイヤーに寄す ― 2011/01/20 18:59
Gustav Mahler(1860-1911)
ふと思い出したんですが、昨年2010年は、私の好きな作曲家、グスタフ・マーラー(1860-1911)の生誕150周年、そして今年2011年は没後100周年にあたり、2年連続のメモリアルイヤーです。
ドイツ3大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス)やモーツァルトなどに比べると、世間一般の知名度はそれほど高い作曲家ではありません(昨年のショパン生誕200年はマスコミでも採り上げられていましたが、マーラーはほとんど報じられなかったのではと思います)が、時折TVCFや映画などに楽曲の一部が採用されているので、無意識のうちに耳にした方も多いと思います。(有名なところでは、ウィスキーのCFでの交響曲「大地の歌」、ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」での交響曲第5番など)
マーラーは主に交響曲の作曲家ですが、ほとんどが重厚長大な楽曲で、演奏時間が約100分にも及ぶ交響曲第3番や、初演時の演奏者数から命名された「千人の交響曲」などがありますが、一度聴き始めると病みつきになる事請け合いの、魅力的な曲が揃っています。
「マーラーとはなんぞや?」「初めてマーラーを聴いてみよう」と思う方には、先ずは交響曲第1番「巨人」はいかがでしょう。演奏時間は1時間弱ですので、「いきなり長い曲はどうも…」という方も気軽に始められると思います。
おすすめのCDは、作曲者の愛弟子の指揮者ブルーノ・ワルター(1876-1962)、演奏は彼のために編成されたコロンビア交響楽団によるもの。
とても半世紀も前の録音とは思えないほど素晴らしい音で、レコーディングプロデューサー、ジョン・マックルーアの手腕が遺憾なく発揮されています。マーラー直伝の演奏が展開されていて、永遠のスタンダードとも言える銘盤です。(実は30年ほど前に私が初めてマーラーに接したのも、このコンビによる「レコード」でした)
一度マーラーの魅力に嵌ると、次に全集を聴いてみたくなると思います。巷には全集が山のようにあって、選択に迷ってしまいますが、そんな時は、前述のワルターの弟子のレナード・バーンスタイン(1918-1990 ミュージカル・ウエストサイド物語の作曲者)の全集(DG盤)をおすすめします。
これでマーラーの全貌を知ってから、お好みで他の演奏者のCDや歌曲(これも名曲揃い!参考サイト)を購入して、お気に入りのコレクションを作られるのがよろしいかと思います。
などと書いていますが、私はレコード屋の回し者ではありませんw
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