昨日のニュースから2011/05/20 07:54

「ミツバチの羽音と地球の回転」プログラム

今月初め、帰省先の映画館「シネマまえばし」で観たドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で採り上げられていた、中国電力上関原発の建設について、昨日山口県知事が、予定地の公有水面埋め立て免許の更新を認めない方向に、方針を転換したとのニュースが飛び込んできた。

福島第1原発:山口県、上関原発埋め立て延長認めぬ方向に
 毎日新聞 2011年5月19日 2時30分(最終更新 5月19日 8時44分)

中国電力が山口県上関(かみのせき)町に計画中の上関原子力発電所について、同県の二井関成(にいせきなり)知事は、予定地の公有水面埋め立て免許の延長を認めない方向で検討に入った。福島第1原発事故で原発の安全性が問われ、国による原子炉設置許可の見通しが不透明となったため。免許は来年10月に失効するが、再免許は原発に関する国の新たな安全指針が策定された段階で判断する意向。中国電力は計画の大幅変更を迫られる可能性が出てきた。(後略)

建設の完全撤退まで、まだまだ予断は許さないだろうが、それでも映画に登場した「祝島」の人たちなど、長年建設反対を訴えてきた関係者の苦労も、一歩前進ひとまず報われたことと思う。

先の大震災以来、いっこうに事態収束の糸口が見えない福島の原発事故を考えれば、この時期に積極的に原発の誘致や建設を検討している自治体関係者は、それこそ猛烈に非難を受けて然るべきだろう。

今回の方針転換は至極当然の事で、喜ぶべき事と思うのだが、一方でそれもこれも福島の原発事故があったからと思うと、(上手く表現できないが)何か手放しで喜べない複雑な気持ちになっているのも事実ではある。

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