カール・ベーム没後30年2011/08/14 22:56

ベーム/VPO NHKライブ
ベーム/VPO NHKライブ posted by (C)Yongyi

今日は、私がクラシック音楽を本格的に聴くきっかけとなった、マエストロ(巨匠)カール・ベーム(1894-1981)の命日。今年は没後30年にあたります。

もともと小学生の頃から、群響(群馬交響楽団)の移動音楽教室や、当時NHKで放送していた「おしゃべり音楽会(後に「音楽の広場」)を観てクラシック音楽には親しんでいまいたが、その頃は演奏時間の短いいわゆる「小品」が中心で、たまにベートーヴェンの「運命」の第一楽章や、ドヴォルザークの「新世界より」の第二楽章を聴く程度でした。

そして1981年の秋のある日、たまたま新聞のFM番組欄を眺めていたところ、J・シュトラウスIIの「美しく青きドナウ」の曲名が目に入ったのがきっかけで、演奏者も何も知らない状態で取り敢えず聴いたのが、「ベーム/ウィーン・フィル ライブin東京」と題されたマエストロの追悼特集番組でした。

この特集では、1975年にマエストロとウィーン・フィルのコンビが初来日した時の録音を放送し、確か「ドナウ」が放送されたのと同じ日だったと思いますが、放送されたのがJ・ブラームスの大曲「交響曲第1番」で、冒頭のティンパニーの連打を聴いて「世の中にこんなすごい曲があるのか!」と感動し、以前にも増してクラシック音楽を聴くようになりました。

マエストロの演奏は、同時代のヘルベルト・フォン・カラヤンのような華麗さはなく、どちらかと言えば無骨なものと言えますが、逆にそれが私には好ましく思え、前述の特集番組以降「指揮者と言えばカール・ベーム」の刷り込みが出来上がって、少ない小遣いを工面してはレコードを買い集めました。

今日の記事を書くに当たり、実家の押入れに保管してあるレコードを引っ張り出しましたが、懐かしいジャケットを眺めて暫く手が止まってしまいました。中には1回も針を落としていなかったり、購入したことすら忘れていた盤がいくつも出てきました。

レコードプレーヤーも実家の押入れに入れてしまって、なかなかLPレコードを聴くことが出来ないですが、涼しくなった頃にでももう一度コンポを組んで、盤に針を落としてみますかね。

懐かしいLPジャケット
懐かしいLPジャケット posted by (C)Yongyi