北京ひとり旅(最終日)2010/07/09 22:25


景山公園から故宮を望む

 北京旅行も最終日を迎え、前日の天気予報では雨が降ると報じていましたが、朝起きると朝日が昇っているのが見えたので、旅行社が迎えに来るまでの約3時間を使って、近くの景山公園と北海公園へ写真を撮りに出かけました。

景山公園にて

 景山公園は何と言っても頂上の万春亭から見る故宮が感動的です。もう少し空気が澄んでいて、朝日が射していれば申し分ないのですが、まぁひょっこり訪ねてそうそう好条件が揃うわけはないですな。

 万春亭でしばらく故宮を眺めて麓に降りたところ、大勢の人々が太極拳をやっていました。上海の外灘の朝にも太極拳の撮影に挑戦していますが、ゆったりとした動きで撮影し易いかと思いきや、結構意外な動きをするため、ポーズが決まってもシャッターを押すタイミングを逃してしまい、納得のゆく写真が撮りづらい被写体の一つです。

 続いて隣の北海公園へ行き、5年前は改修工事で近づくことが出来なかった、白塔を見物しました。

白塔

 早朝から北海公園周辺の店(特に革靴や衣服を扱う店)には多くの(おそらく地方からの観光客)が押し寄せていたり、北海の池の周りには、やはり太極拳をやっている人や散策する人など、思い思いに過ごしている人がいましたが、彼らの中でも私が気に入っているのは、水を含んだ大きな筆で、敷石に(おそらく漢詩の一部と思われます)字を書いている人です。とにかく驚くほどの達筆なおじいさんがいて、書き終わると周囲の見物人から拍手を貰っていました。

敷石に文字を書くおじいさん

 北海公園は先日の圓明園と同様に、蓮の花が満開で、多くのアマチュアカメラマンが高級一眼レフで写真を撮影していました。

北海公園

 散策しているうち9時を過ぎたので、タクシーを拾ってホテルに戻り、荷物の最終チェック。10時にチェックアウトの手続き。予定通り10時15分に旅行社が迎えに来て、北京首都国際机場(飛行場)へと向かいました。

 車中で現地添乗員が「どこへ行きましたか?」と訪ねるので、「司馬台長城へ行ったら工事中だった」と話したら、「私は司馬台には行ったことがない。ほとんどの観光客は八達嶺に行きます」と言うので、よほど私は現地の観光業者も行かないような、マイナーな観光地を選んだ(しかも辿り着けなかったと言うオマケ付き)のでしょう。

 北京首都国際机場は、オリンピックを契機に飛行場の規模がそれまでの数倍に広がったため、高速道路の料金所を過ぎてからはどこをどう走っているのか分からなくなる程引き回され、ホテルからちょうど1時間で空港に到着。

 チェックインカウンターで荷物を預けたところで添乗員と別れ、出国手続き等を済ませて搭乗口へ移動。ちょうど12時になったので、昼食をと思い食事場所を探しましたが、巨大な空港の一番端のため大した食事施設がなく、やっと見つけた軽食堂も、三明治(サンドイッチ)ごときで結構いい値段がするため、手持ちの人民元が足りなくて、慌てて日本円で支払う羽目になりました。

昼食のサンドイッチ(パニーニ)

 食後搭乗口へ戻り、Z老師へ先日の食事のお礼とお別れの電話をかけたりしているうちに、搭乗手続きの時間となり、バスで飛行機のそばまで移動しました。

 我々の飛行機の隣には、懐かしい北京オリンピックのマスコットが描かれた飛行機が出発準備をしていました。

マスコットが描かれた飛行機

 帰りの飛行機は、ボーイング737と言う初めて乗る小型機。3列シート+3列シートで機内の狭さにはビックリです。ほぼ予定時刻の13:30に出発。

 機内サービスが始まり、中国語でコーヒーを注文したところ、隣に座っていた若い中国人がすかさず「あなたは何人か?」と話しかけてきて、「日本人だ」と答えると、「私たち(夫婦)は、団体旅行で東京と北海道へ行く」と話してきました。

 近年公開の中国映画に、北海道が舞台の作品があって、ロケ地巡りで中国人観光客が大勢北海道に訪れている、と言うニュースを聞いたり、また先日のZ老師との会話にも、やはりこの映画の話題が出てきましたが、まさか実際のツアー客に遭遇するとは思いませんでした。

 その後は中国語であれこれ会話が始まりましたが、方言なのか普通話の発音と違って聞き取りづらいので、メモを取り出して筆談をしながらの会話です。今回の旅行で最も中国語を使用したのは、皮肉にも帰国の際のこの時だったと思います。

 相手の中国人夫婦は四川省成都市から来たとのことから、こちらからも当初計画していた九寨溝・黄龍のことを訪ねてみたところ、この時期は雨が多くてダメだそうで、10月が良いから機会があればぜひ行ってみろと勧められました。

機内食(羊肉のご飯)

 そうこうしているうちに、日本時間18:10に成田に到着。隣り合わせた中国人夫婦へ、お決まりの文句「祝你们旅途愉快,一路平安(楽しい旅行を、道中ご無事で)」と声を掛け、握手をして分かれました。

 飛行機から降りて早速実家に帰国した旨の電話をかけ、入国審査等々の手続きを経て、京成電車・JRと乗り継ぎ21時過ぎアパートに到着。5日間の北京旅行は慌しくも無事終了しました。

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