七五調 ― 2007/02/01 21:59
失言大臣、かばう首相に「ありがたい」
柳沢伯夫厚生労働相は1日午前、女性を「産む機械」と例えた発言で高まっている辞任論に対して、安倍晋三首相が続投させる方針を示していることに関し「本当にありがたい。反省して、与えられた仕事を一生懸命やった成果で首相の厚意に応えたい」と述べ、辞任の考えがないことを重ねて強調した。(後略)
(日刊スポーツ:2007年2月1日11時15分)
おとといはゲイツソフトの新版発売のヘッドラインニュースが飛び交っていましたが、今日は例の失言問題の件で持ち切りです。
ネット上で数多く見た見出しの中で特に目を引いたタイトルは上記の通り。前半の「失言大臣」はさておき、後半の「かばう首相にありがたい」は七五調になっていて、日本人の琴線にふれる名調子です。記者もこんな突っ込みが入る事を予想してタイトルをつけたとしか思えません。
そして、このタイトルを見て思い出したのが、泉麻人氏のコラム集「B級ニュース図鑑」(新潮文庫)です。この本では「毒虫アオバアリガタハネカクシ」の項で七五調についての記述があります。
今日の日刊スポーツではこの他にも、「前橋の住宅街に黒毛和牛」のタイトルが目を引きました。
生きている牛ではなく、食肉用に加工された牛肉が住宅街に出現するシーンをついつい想像してしまいます。
節分 ― 2007/02/03 23:57
昼に近所のスーパーの惣菜売り場へ行ったら、いつもと商品の並びが違うのに気づき、隣の陳列棚を見たら全て例の「太巻き」で占拠されていました。
今日のラジオで、パーソナリティの久米さんが話されていましたが、東京から新幹線でわずか3時間程度の距離にある関西地方の風習が、こちら(東日本)ではほんの数年前までほとんど知られていなかったと言うのは、狭い日本でこれだけ情報流通が発達していながらのことですから確かに驚きです。
ただ私のようなへそ曲がりから言わせてもらえば、なにも地方の風習を無理矢理全国展開する事もないんじゃないか、「関西地方にはそういった風習があるらしい」と言う噂で十分じゃないかと思いますがね。まぁ私は豆もまかなきゃ太巻きも食べませんが。
太巻きもそうですが、最近は各地でやたらと鳴子片手に集団演技する踊りや、そして我らがJR中央線沿線では四国地方の踊りが開催されています。
そのうちどこへ行っても同じ出し物をやるんじゃないか、その地方独特の個性が次第に薄まったり、淘汰されてゆくのではないかとチョット心配しています。
1990年の汐留(その1) ― 2007/02/04 18:39
私の拙い(と言うか大して面白くもない)blogを訪ねて下さる方が、どのようなキーワードでたどり着かれたのかGoogle Analyticsで情報を収集したところ、なぜか最近「サントリー ジアス 汐留」の語句で訪ねて来られる回数が多くなっています。
そこで今回1990年の夏だけオープンしていた「サントリー ビアレストラン ジアス」のパンフレットを掲載してみました。現在の「汐留シオサイト」の一角(B街区あたりでしょうか?)にありました。
汐留再開発が始まってから、ゆりかもめに乗って有明方面へ出かける事はあっても、「汐留シオサイト」へはまだ一度も足を踏み入れた事がなかったので、かつてジアスのあった場所がその後どうなったのかを見てみるのと、この隣に立つ「中銀カプセルタワービル」の立て替えに関するニュースを目にして、手が加えられる前に写真を撮っておこうと思い、午前中出かけてきました。
1990年の汐留(その2) ― 2007/02/04 18:41
私が時折出かけていた当時の汐留は、国鉄精算事業団の遊休地で、ひたすら荒涼とした更地が広がっていましたが、今日久しぶりに出かけてみて、あまりの変わり様にもぅ何が何処にあったのかすら分からない状態です。
写真は1990年の1月下旬、JCCA(日本クラシックカー協会)主催の「ニューイヤーミーティング」が汐留で開催されていた時のスナップ写真です。イギリス仕様の「BMW Isetta 300 ('58)」の背後に「中銀カプセルタワービル」が見えます。現在ゆりかもめの高架がある辺りから撮影したものと思います。
一日一善! ― 2007/02/07 21:57
上野界隈ポタリング(その1) ― 2007/02/11 14:57
上野界隈ポタリング(その2) ― 2007/02/11 14:58
今日は「ソフィテル東京」の撮影も目的の一つですが、本命は日暮里にある(あった)「同潤会三ノ輪アパート」の撮影です。
つい最近まで住民がいたとは思えないくらい荒廃した建物で、歴史を語る貴重な遺産でしたが、多くの同潤会アパートと同様、もう間もなく姿を消してしまう運命にあります。
建物の内部の様子は、私のような部外者は伺い知る事は出来ませんが、小津安二郎の「東京物語」の主人公「節子」が暮らすアパートを想像していますが、実際はどんなものだったのでしょうか。
上野界隈ポタリング(その3) ― 2007/02/11 14:58
上野へ出かけたついでに、谷中方面へ足を伸ばして「旅館 澤の屋」さんへ立ち寄ってみました。こちらは外国人観光客に人気の旅館で、国内外の様々なメディアで紹介されています。
若き2代目とは9年前自動車のイヴェントでたまたま隣り合わせた事で知り合い、遊びに行った時以来の再訪ですが、今日はあいにく出かけられていて再会はかないませんでした。
せっかくなので谷中界隈をブラついて帰ろうかと思いましたが、デジカメのメモリが残り少なくなってしまったのと、花粉の影響が出始めて、目がショボショボし鼻から喉にかけて違和感があったので早々に退散しました。
不条理 ― 2007/02/12 20:12
このところ毎日気になっていた板橋の東武線事故に関して、夕方悲報が飛び込んできました。
時おり他人を巻き込んだ自殺が報じられますが、一番悲しいのは自殺を図った本人が生き残り、巻き込まれた他人が最悪の事態になる事だと思います。
今回もいくら職責とは言え、果たして他の警官も宮本巡査部長と同じ行動がとれるのだろうか?我々も身近でこのような事態に遭遇した時、どういった行動がとれるだろうか?いろいろと考えさせられました。
ただただご冥福をお祈りするしかありません。合掌
(写真は本文とは関係ありません)
すぐに飛びつく人々 ― 2007/02/14 22:30
今回の海難事故について、鹿児島の貨物フェリーの可能性があるとのニュースを知ったのは今日の昼でしたが、一方で夜中にはこんなニュースが報じられていたんですね。
「幸吉丸」船体に大型船の?青い塗料付着
2月14日1時1分配信 読売新聞宮崎県日向市漁協所属のマグロはえ縄漁船「幸吉(ゆきよし)丸」(9.1トン)の転覆事故で、第10管区海上保安本部(鹿児島市)は13日、太平洋上で幸吉丸の実況見分を行い、船体に青い塗料が付着しているのを確認した。
12日に救助された船長是沢幸広さん(48)(日向市細島)ら3人は、幸吉丸に衝突した大型船について「船体に漢字が見えたが、日本の漢字ではなかった」「上半分が白く、下半分が青かった」と話しており、10管はこの塗料が大型船のものとみて、業務上過失往来危険容疑で捜査し、船の割り出しを進めている。
事故が起きた海域は日本と中国・台湾間の大型貨物船が頻繁に航行している。
(下線:筆者)
驚いたのは、このニュースに関連して夜中から明け方にかけ、30件を近いブログが書かれていたことと、内容につられた形で暗に隣国の船が関わっているのでは?と言った書き込みが目立つことで(ほぼ同時刻の毎日新聞のニュースには国名まで書かれています)、あらためてマスコミの影響力と恐ろしさを思い知らされた出来事でした。
最近は「タウンミーティング」然り「健康情報番組」然り、マスコミで報じられる事や宣伝文句を鵜呑みにせず、ひと呼吸おいて考えるように心がけていますが、夜中にこの報に接していたら、私もやっぱり彼らと同じようなブログを書いていたかも知れませんがね。
それにしても漁船の船長さんは生きるか死ぬかの瀬戸際だったでしょうから、いちいち細かいことまで覚えていなかったでしょうし無理もありませんが、マスコミには「ちゃんと裏を取ってから報じろよ」と言いたくなります。
いずれにしても今回の海難事故については、死者が出なかった事だけは不幸中の幸いだった事は確かです。
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