上海旅行(その3)2007/02/28 22:33

做可爱的上海人!

今回の旅行の一ヶ月程前でしたか、日曜日夕方のTBSテレビで上海におけるマナー啓蒙運動「做可爱的上海人*」の様子を放送しているのを見ました。

ご存知の通り数年のうちにオリンピックや万博などが開催される中国では、外国から来るお客様に対して恥ずかしくないように、また中国人自身が海外へ行っても恥ずかしくないようにとマナーやエチケットを勉強させていますが、どうやらこの運動もその一環のようです。

で実際現地へ行ってみますと、相変わらず平気で痰唾を吐いたり、手鼻をかんだりの様子が散見され、一度立ち寄った小さな個人商店では2元のミネラルウォーターを買うためレジに置いたら、「零銭有吗?(小銭はあるか?)」と小銭で支払うように要求され、あいにく5元札しかないので私が「没有(ないよ)」と言うと、いかにも面倒くさそうな横柄な態度でおつりを投げて返す有様で、まだまだマナーが浸透するには年月を要するなぁ、この点ではオリンピックが来年に迫った北京の方が少しはましかな?と言う感じを受けました。

日本と同じ名前のコンビニや上海書城では、まだ言い慣れていないのか小さな声ではありますが、数年前には聞く事の出来なかった「歓迎光臨(いらっしゃいませ)」の挨拶が聞こえてくるので、なるほどなぁと感心したのもつかの間、上海書城で陳凱歌監督の「黄土地」はあるかと店員に訪ねたら、顔もあげず反射的に有名な「没有(ないよ)」のセリフが返って来まして、私が「エーッ!」と言うとさすがにヤバいと思ったのかすぐに陳列棚に案内してくれました。(やっぱあるんじゃねーか!)

(いずれにしても私はこのような仕打ちには慣れてしまいましたし、逆に決まり文句が「キターッ!」と言う感じで喜んで受け入れています。決してMではありません)

写真は豫園商城の縁起物屋さんの店員さん達。若くてかわいい店員さんは客がいるのに平然と朝食を食べていて、あまり誉められる状態ではなかったのですが、それでも片言の日本語で応対しようとする態度には好感が持てました。

*做可爱的上海人:テレビでは「かわいい上海人になろう」と訳していましたが、旅行最終日に浦東郊外で「做可爱的上海兵」と書かれた看板を見たので、そう言った意味では「愛される」といった感じかな?と個人的には思っています