暮れの噺を聴きにゆく2010/12/19 21:37

二部の演目

昨日のトレーニングで疲れて夕べは早めに寝たのに、今朝も疲れが残ってなかなか布団から出られず、持病の軽い頭痛(週末頭痛)もあり、天気も今ひとつだったので、今日予定していた多摩湖トレーニングは止めることにしました。(いろんな理由をつけてトレーニングをサボっています)

その代わりラジオを聞きながら、部屋の片付けやら年賀状印刷など細々としたことをしていましたが、そういえば黒門亭は今日が年内最終日ということを思い出して、昼少し前半年ぶりに上野へ出かけてきました。

お題は「~暮れの噺特集~」。いかにも師走らしい落語会で、3時から開演ですが、せっかちな性分で、2時間前には会場に到着していました。こんな時のため暇つぶし用に、折りたたみ椅子とノートパソコンを持参して来ています。

黒門亭の玄関先にて

二部
-開口一番-
 三遊亭 はら生 「八九升」

 三遊亭 金八 「尻餅」と踊り(奴さん)
 柳家 甚語楼 「穴泥」
 柳家 一九 「富久」

開口一番は前座のはら生(ハラショー)さん。いかにも円丈師のお弟子さんらしい名前の噺家さんが演じた「八九升」と言う噺は、圓生一門は必ず教わる噺だそうですが、なかなか高座には掛けられない(耳のご不自由な人が主人公のため)珍しい噺だそうです。

続く金八師の「尻餅」。金八師の芸風に合った、陽気な夫婦が登場するお噺。(この記事を書きながらTBSラジオの「爛漫ラジオ寄席」を聴いていますが、ちょうど市馬師が「尻餅」を演じている最中です)一席終わった後で、踊り「奴さん」を披露して頂きました。背が高いので頭が天井にぶつかりそうで、チョット窮屈そうな「奴さん」でした。(金八師曰く練習中でβ版だそうです)

甚語楼師は9月の新宿末廣亭以来2度目。前回の高座は当方の体調がすぐれなかったため、じっくりと噺を聴くことが出来ませんでしたが、今日は体調も回復してしっかり噺を聴くことが出来ました。なかなか聴かせる噺家さんであることを今更ながら認識しました。特に後半、頭の代理で来た「横浜の平公」と言う人物が面白かったです。

トリは一九師。噺家さんの似顔絵や去年の落語の日の団扇の絵は拝見しているのですが、高座は今回が初めて。中身は本寸法でたっぷり聴かせていただきました。ただ幇間の久蔵の悲哀感、冬の寒さがもっと強調されると良かったかなとも思いましたが、まぁこれは素人の戯言と言うことで…

っと、なんだかんだで今年は4回黒門亭に通いましたが、さて来年は何回通いますか。また良い番組があったら(何しろ木戸銭が1000円と安く、噺家さんを間近に見られるので)出掛けることに致しましょう。

コメント

_ 釈千手と申します ― 2010/12/19 23:14

耳の不自由な人が主人公の「八九升」という噺、是非聞いてみたいです。

_ Yongyi ― 2010/12/19 23:41

釈千手さん
早速のコメント、ありがとうございます。
はら生さんが話していましたが、この噺は師匠から教わって覚えても、お客様にお差し障りがあるといけないから、高座には掛けるなと言われるんだそうです。
あらすじは「八九升」で検索すると大凡お分かりになるかと思います。

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