新宿末廣亭 十二月上席三日目 ― 2010/12/03 22:40
備忘録として出演者と演目、簡単な感想を書いておきます。
昼の部
−開口一番−
柳家 フラワー 「子ほめ」
三遊亭 歌太郎 「桃太郎」
柳家 亀太郎 三味線曲弾
三遊亭 萬窓 「紀州」
桂 扇生 「狸札」
ロケット団 漫才
金原亭 世之介 「堪忍袋」
柳家 喜多八 「旅行日記」
翁家 勝丸 太神楽
林家 正蔵 「悋気の独楽」
古今亭 志ん橋 「からぬけ」
花島 世津子 奇術
桂 文楽 「六尺棒」
−仲入り−
林家 鉄平 「代書屋」
結城 たかし ギター漫談
柳家 喬太郎 「幇間腹」
柳亭 小燕枝 「強情灸」
江戸家 猫八 動物ものまね
柳家 小ゑん 不明(鈴木係長の昼食)
今日の昼の部で印象に残ったのはまずロケット団。まぁ相変わらずツカミは四文字熟語ネタなんですが、話題の「市川海老蔵」(四文字じゃないじゃん!)を取り入れたりして、テンポよく会話が進み、終始ダレる事がありませんでした。
個人的にお気に入りの喜多八師は、相変わらず気だるい感じの高座で、これはこれで満足。鉄平師の「代書屋」は二度目ですが、同じ「代書屋」を得意とする権太楼師ほど弾けてなく、抑えていながらもしっかり笑いを取る辺りはお見事でした。
昼の部のお目当て・お楽しみは喬太郎師。寄席番組などで時折見聴きはするのですが、生で喬太郎師の高座を見るのは初めてです。とにかく高座に姿を表すやいなや、観客席からはものすごい掛け声で、噂に違わない人気の高さを実感しました。
実際一言一言が可笑しく、他の演者で過去に何度も聴いていた「幇間腹」が、かつてないほど新鮮に聴けて大満足でした。
夜の部
−開口一番−
林家 扇 「真田小僧」
柳亭 市江 「権助魚」
大瀬ゆめじ・うたじ 漫才(箸の話)
林家 彦いち 「ワクワク葬儀店」
三遊亭 多歌介 「短命」
柳月 三郎 民謡
三遊亭 歌武蔵 「黄金の大黒」
春風亭 勢朝 漫談
ひびき わたる キセル漫談
入船亭 扇橋 「加賀の千代」
三遊亭 金馬 「掛け取り」
−仲入り−
初音家 左橋 「親子酒」
ぺぺ桜井 ギター漫談
林家 時蔵 「新聞記事」
金原亭 駒三 「無精床」
アサダ二世 奇術
柳亭 市馬 「味噌蔵」(歌:茨城県民謡 磯節)
夜の部では、歌武蔵師の「黄金の大黒」。大きな身体とは対照的な細かい描写が良かったです。
金馬師はこれまでに結構な数の高座を拝聴していますが、未だにネタがダブったことがないのには驚きます。膝が悪くて釈台を使っての高座でしたが声量はたっぷりとしていて、安心して聴ける高座でした。
駒三師はお初ですが、威勢のよい啖呵をきる頑固な床屋の大将が印象に残っています。個人的にまた聴いてみたい噺家さんの一人です。
いかがわしさ満点のアサダ二世先生の後は、夜の部のお目当て・お楽しみの市馬師。久々に高座を聴きましたが、相変わらず文句のつけようがないほど安定した話しっぷりで、途中の歌も良いし、これを聴くだけでも今日出かけて良かったと感じました。
9月頃は寄席に出掛けるのも乗り気でなく、仕方なく出掛けていたのが、今は楽しむことが出来るようになったので、精神的にだいぶ良くなってきたのかなと感じた一日でした。
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