鰻あれこれ2011/07/21 22:16

志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを は「酢豆腐」「鰻の幣間」

今日は「土用の丑の日」。暑い夏を精のつく鰻を食べて乗り切ろうと言うことだそうですが、今朝の東京は夏とは思えないほど涼しい陽気で、私などワイシャツ姿では寒くて上着を着て出勤したほどで、とても「土用の丑の日」をイメージ出来ませんでした。

尤も高価な鰻など近年そう簡単に口には出来ませんし、かと言って安い鰻は何が入っているか分かったもんではありませんので、これもまた口に出来ません。(まぁ最近は鰻だけでなく他の食品も別の理由で危ないようですが)

(以前も記事にしましたが)私の実家がある地区は、昔から鰻を食さないことで知られています。

これは、地区の神社の化身として鰻が奉納されているためですが、今でもこの風習は残っているのかなぁ?と思ってネットで検索したら、去年の記事ですがやっぱりいまだに食べない人がいるようですね。(参考:謎学の旅② 「ウナギを食べない住民」

ところで鰻を食べなかった有名人に、落語界のサラブレッド、今は亡き古今亭志ん朝師匠がいらっしゃいました。

二ツ目時代に身の回りに不運が続いたため、信心が足りないと母に言われて谷中の寺に守り本尊としている虚空蔵菩薩へのお参りに出向いたところ、その寺の住職に、虚空蔵菩薩の使いは鰻であるので、菩薩の命日である13日は鰻断ちするよう勧められた。しかし、13日だけなんて勝手な話は無いと、以来40年以上に渡り大好物であった鰻を断った。1994年、テレビ朝日「徹子の部屋」出演時に「始めは我慢するのが大変だったが、食べたいと思わなくなった」と語っていたが、晩年「ニュースステーション」に出演の際には(「最後の晩餐」コーナー)、「鰻を死ぬほど食べてみたい」と語っている。癌による死を前に、食べたいものを聞かれたときも「鰻が食べたい」と語ったという。(Wikipedia-古今亭志ん朝による)

今晩はこの逸話を思いながら、志ん朝師匠のCD「鰻の幇間」を聴くことにします。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://countryman.asablo.jp/blog/2011/07/21/5966070/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。