断捨離亭日乗

お昼前、図書館へ借りていたCDを返却し、スーパーへ食糧の買出しを済ませて家に帰る途中、リヤカーを牽いてラッパを吹きながら豆腐を売っているお兄さんを見かけました。

落語のマクラなどで「最近は街中で物売りの姿を見かけなくなった」という話題が出てきますが、言われてみると確かになかなかパッと思い浮かびませんね。

私の住んでいる近所で思い浮かぶのは、バイクの荷台に商品を乗せて結構な勢いで走りまわっている豆腐屋さん（余りにも速すぎて呼び止めようにも、遥か彼方に走り去っているのですが）と週2日（確か火曜日と金曜日）夕方に、移動販売車でやってくるパン屋さんくらいなもんでしょうか。

あとは不定期にやってくるさおだけ屋と、冬場に灯油を売りに来るタンクローリーですね。いずれにしてもあまり情緒は感じられません。

昭和の時代は結構物売りがいたようですが、私がものごころついた頃には既に過去の物になってしまい、時折演芸番組で「坂野比呂志さん」が威勢のいい物売りの様子を再現しているのを見るくらいでした。

件の豆腐屋さんは、暑い中重いリヤカーを牽いて大変な中、通りすがりの暇人の要求に応えて、わざわざポーズまで決めてくれました。「お豆腐は要りませんか？」と言われたのですが、あいにくスーパーで買って来たばかりだったので、申し訳ないですが今日は断ってしまいました。次回見かけた時は豆腐の一丁でも購入しましょう。

ちなみにこの豆腐屋さん、都内近郊で結構手広く商っているようですね。これまで気がつかなかったのが不思議なくらいです。