久しぶりのポタリング(その1) ― 2011/07/10 21:40

東京ビックサイトにて posted by (C)Yongyi
10年くらい前でしょうか、仕事でたまたま行った「東京国際ブックフェア(TIBF)」が個人的にハマってしまい、その後仕事とは直接関係がなくなっても、毎年主催者から招待状が来るので、都合のつく限り出かけるようにしています。
去年は北京から帰ったばかりでバタバタして出掛けられませんでしたので、「今年こそは」と意気込んでブロンプトン(BROMPTON:折りたたみ自転車)を駆ってお台場まで行ってきました。
今回のルートは、新宿駅南口から甲州街道を東へ。半蔵門を右に折れて三宅坂を下り、日比谷から晴海通りをひた走り、お台場(有明)へと至るものです。

新宿駅南口にて posted by (C)Yongyi
早朝8時に新宿を出発。新宿通りから半蔵門を右に曲がり内堀通りに入って、ジョギングする人ややロードバイクと並んで走り、祝田橋でちょっと寄り道をして、トイレ休憩を兼ねて二重橋前で宮城を遥拝。
再び内堀通りに戻り、日比谷交差点から晴海通り沿いに、目についたモノを写真に収めながら東京湾に向かって進みます。
東京ビックサイトには10時少し過ぎに到着。早速入場登録をして会場に入りますが、まぁ早朝から大勢の来場者でごった返していて、入口に置いてあった会場案内の地図を見ながら会場をうろつき、気になるブースに立ち寄ります。
中国語学習をしていた頃は、毎回中国語書籍のブースに立ち寄って、参考書や音像資料を購入していましたが、今年は既にブースが片付けられてもぬけの殻になっていて、他の中国語関係のブースのワゴンセールも、購買欲をソソる書籍はなかったので購入は諦めました。
一方で今年は先の東日本大震災に関連し、主催者のチャリティーコーナーが目につきました。震災を特集した書籍・グラフ雑誌・週刊誌を中心に、定価の何割引きかで販売していて、しかもその売上げを義援金として被災地に送ると言うので、少しでも協力しようとあれこれ物色して、新書「6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録 角川SSC新書 (角川SSC新書 130)」を購入しました。
その後も会場をうろうろして、いつも気になっていた「書物復権8社の会」のブースを覗いたところ、ちょうど映画「東京物語」に関して調べたい事があったので、映画用台本が掲載された「小津安二郎「東京物語」ほか (大人の本棚)」を購入しました。こちらも定価の2割引と、TIBFならではのありあがたい価格設定です。
覗いてみたいと思っていた電子書籍関連は前日で終了と知り、見るものも見たし買い物も済んだので、ちょっとオモテの空気を吸おうと屋上にでてぼんやり遠くを飛ぶ飛行機を眺めていましたが、ほとんど雲のない夏空が広がっていて、日なたは少しいただけでも肌が焼けてしまいそうだったので、早々に退散して次の移動場所への出発の準備をしました。

東京ビックサイトの屋上から posted by (C)Yongyi Follow @Yongyi38
久しぶりのポタリング(その2) ― 2011/07/10 22:53

ほおづき posted by (C)Yongyi
当初ブックフェアを一巡したら、往路の逆ルートを走って、途中東銀座の「いわて銀河プラザ」(岩手県のアンテナショップ)で「盛岡じゃじゃ麺」のパックを買って早々に帰宅しようと考えていましたが、数日前のニュースでこの週末浅草寺は四万六千日の縁日(ほおづき市)と報じていたので、一度くらいは話のタネに出掛けてご利益にあやかろうという気になり、予定を変更してお台場(有明)から浅草へ向かうことにしました。
予めGoogleMapでルートを検索し、主な目標物等を頭に叩き込み、途中門前仲町を通過するので「深川めし」を食べることまで考えて、11時過ぎに東京ビックサイトを出発しました。
出発してすぐ東雲や豊洲を通過しますが、この辺りもホント賑やかな街になったもんですね。
'80年代後半は、せいぜいMZA有明を代表とする倉庫を利用したイベント施設があった程度の寂しい場所で、車を購入して間もない頃に、用もないのにわざわざ多摩の田舎からこの辺りまで出掛けてグルグル走り回っていたものですが、今では高層建築物が建ち並ぶオフィス・住宅街となり、あまりの発展ぶり驚きです。実に隔世の感が有ります。
越中島から永代通りを越えて、右手に「富岡八幡宮」の看板と共に「骨董市」の幟旗が目に入ったので、ちょっと冷やかしで立ち寄ってみようと境内に足を踏み入れてみました。

富岡八幡宮にて posted by (C)Yongyi
骨董市と言っても、それこそ落語の「道具屋」ではありませんが、何処から彫り出してきたのか分からない怪しげな商品や、うっかり手にしようものならこちらの手が汚れてしまいそうな商品が多数並べられてありました。
そんな中で懐中時計を物色していたお兄さんがいて、店主との会話を脇で聞いていたら、「値段は2つ」と話していたので、2,000円か?と思ったら桁が1つ違っていてびっくりしました。流石にここで万単位の商品を買う勇気はないですな。
その後も境内をうろついていると、伊能忠敬の銅像があり説明書きを読むと、北海道へ測量に出掛ける日の朝、ここをお参りしたそうです。その隣に「深川めし」の暖簾がかかったお店が目に入り、ちょうど昼飯時だったのでここで「深川めし」を初めて食べました。

深川めし posted by (C)Yongyi
食休み後、再びブロンプトンに乗り浅草へ。のんびり走って1時頃吾妻橋のたもとに到着。橋の西詰めにはアサヒビールの例の建物と一緒に、新名所の東京スカイツリーを写真に収めようとする大勢の観光客がいました。
雷門はいつもの通り、老若男女・国籍を問わず大勢の観光客でごった返していましたし、続く仲見世通りも道幅いっぱいの人で溢れていて、流石に四万六千日の縁日だけのことはあります。
宝蔵門の近くまで来ると、心持ち涼しい風とともに心地良い風鈴の音が聞こえて来ました。この周辺がほおづき市の会場になっていて、多くの業者が植木鉢を売っていましたが、中にはトップの写真のように枝についたほおずきを売る店もあり、多くの人が買い求めていました。植木鉢は吊るして愛でるんだろうなとイメージ出来るのですが、この枝についたほおづきは、どのように鑑賞するのでしょうか?初めて見たのでちょっと気になっています。

ほおづき市 posted by (C)Yongyi
本堂で自分と両親の健康を祈念して再び雷門に向かって歩きます。「四万六千日 お暑い盛りでござます」とは先代桂文楽師の落語「船徳」の名文句ですが、あまりの暑さとすれ違う参拝客の多さに辟易して脇道に入ったところ、ちょうどラムネ売りがいたので、ラムネを飲みながら小休止。
2時半過ぎ、雷門をあとにして江戸通りを東京駅に向かって走り始めます。
東京駅でブロンプトンを畳み、中央線の下り電車で帰宅の途に就きました。東京駅は現在修復作業中。先の戦争で消失したドーム部分がいつの間にか復元されて姿を表していました。完成は来年の予定ですか?早く全体像を見てみたいものです。
それにしても日がな一日朝からよく走りまわりました。(全行程約30km)日焼け止めクリームを塗ったり帽子を被って対策はしたのですが、それでも鼻の頭や腕や手がかなり焼けてしまいました。
最後に下の写真は、東京駅へ向かう途中に立ち寄った「柳橋」のたもとで貰った観光パンフレット。モノクロの写真に映る猪牙舟(ちょきぶね)を見ると、正しく「船徳」の世界を彷彿とさせます。

団扇とパンフレット posted by (C)Yongyi Follow @Yongyi38
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