帰省2009/05/01 11:18

高崎線車内にて

夕べのニュースから新型インフルエンザに関しては風雲急を告げている様子で、国民に対して盛んに平静を呼びかけたり、うがい手洗いの励行を喚起するようになってきました。

休みでない社会人や学生さんは、若干の不安を抱えながら今朝も通勤・通学で電車に乗られていることと思います。

明日からはいよいよG.W.本番となり、たぶん今年も多くの方が海外へ旅行に出かけられるかと思いますが、さすがに今回は「やばいんじゃないのかなぁ」と心配になります。

旅行者本人だけの感染ならともかく、最悪ウィルスを持ち込んで帰ってこられては、大勢の方に迷惑がかかります(下手をすれば命に関わりますから)ので、大きなお世話かもしれませんが、出来れば「不要不急の旅」は慎んでいただきたいものだと思います。

さてそんな中、私は「東京脱出」と言うわけではありませんが、数日間実家に帰省して東京の様子を田舎から眺めようと、今朝方高崎線にのって群馬へ向かいました。(もっともインフルエンザの情勢に関して顕著になるのは、連休明け辺りからなのでしょうが)

連休の谷間の平日、下り電車と言うこともあってか、大宮まではある程度通勤客で席が埋まっている状態で、特に目立つ行楽客らしき乗客もなく、宮原・上尾と停車してゆくたびに乗客が減り、途中からはロングシートに1人・2人になり、車内でパソコンを開いて文章が打てるくらいのガラガラ状態でした。

ただぼんやりと電車に乗っていると長く感じる電車での帰省ですが、上尾駅辺りからやおらパソコンを広げ、Podcastを聞き推敲を重ねながらこの文章を書いていると、あっという間に本庄を過ぎて乗換駅の高崎駅が近づいてきて、いい暇つぶしになります。

赤城山ヒルクライム2009春2009/05/02 16:34

つづら折の坂道

先月の「ツール・ド・草津」は結局不甲斐ない結果に終わり、少しはトレーニングをしなければと思い、今日はレース終了後実家に置いていた自転車に乗って赤城山へ登ってきました

去年は自転車仲間のIと共に忠治温泉側から登りましたが、今年はひとり気ままに登ると共に、今月5日に前橋市と合併になる「富士見村」の最期の様子を写真に収めながらのんびりと山を目指し、朝9時に実家を出発。途中のコンビニで昼食を買い込み、9時20分に県道前橋赤城線の上細井交差点に到着し北上を開始。

前橋市と富士見村の境界の標識や赤鳥居の写真を撮影しながら、旧料金所まではほぼ順調に走ることが出来ましたが、そこから先の坂道はやはり日ごろの練習不足と体重増が影響してか、やっとこさっとこ登っている感じでした。

それでもスタートからちょうど3時間で、最高地点の新坂平に到着。まだ新緑の季節にはちょっと早い、やや殺風景な牧場を眺めながら、担いできた昼食を食べ「赤城山総合観光案内所」内の赤城山にちなんだ文人墨客の資料を見学して1時過ぎに下山開始。

3時間かけて登ってきた道をわずか20分で下ったところで、リアタイヤの空気が漏れていることに気が付き、路肩で予備のチューブに交換して、ついでだからと「タキザワ」でチューブを補充して3時前に実家に帰り着きました。

Uターン2009/05/04 15:52

荒川・玉淀大橋にて

実家に置いてある自転車を東京まで持って帰るため、久しぶりに東京-前橋間を自走することに。

帰省の際に持参した荷物は宅急便で送り返すことにして、必要なものだけを担いで実家を午前8時40分に出発。

今回は実家から南下して伊勢崎市で利根川河川敷に出て、坂東大橋を渡り本庄市を抜け、ほぼJR八高線に沿って走る最短コース(アップダウンがあるのがやや難点ですが)を採りました。

午前中は薄曇り・ほぼ無風状態だったおかげ(出発前に飲んだVAAMのおかげ?)で順調に走ることが出来ましたが、それでも後半は前々日のヒルクライムの疲れが出たのと、尻の痛みが顕著になってひたすら忍耐の走りになりました。

飯能から国道463号を走り、狭山湖・多摩湖を経ていつもの練習コースである多摩湖自転車道を走って、出発から5時間半ちょうどで無事東京のアパートまでたどり着きました。

写真は途中の荒川に架かる玉淀大橋から眺めた河川敷の様子。午前中から大勢の行楽客が繰り出しBBQやらカヌーで楽しんでいるのが見え、橋の上まで肉の焼けるいいにおいが漂って来ました。
(本日の走行距離:104.4km)


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G.W.雑感2009/05/06 17:07

G.W.も今日で終わり。振り返ってみればこの休み中はニス塗りと帰省以外は特にする事もない上に、昨日今日は天気が悪かったこともあり、ちょっと部屋の掃除をした以外は日がな一日ウダウダと過ごしていました。

ラジオから流れて来るニュースは毎回「新型インフルエンザ」と「渋滞」のニュースばかりだったように思います。

前者については、潜伏期間があるでしょうし、連日疑い例が発表されていることから、連休明け後もまだまだ予断を許さない状態でしょう。うがい・手洗いで自己防衛を欠かさないようにしたいと思います。

それにしてもニュース映像をみていると、水際で奮闘している検疫官の方々には本当に頭が下がります。

後者については、昨年の今頃はガソリン高騰で世の中エコドライブを推奨していたと思うのですが、ちょっとガソリン価格が安値安定になって、ETC付きの普通車が1000円で地方の高速道路が乗り放題になったとたん、大して用もない輩が遠出をして渋滞を引き起こしているとしか思えないんですが。マスコミもまた嬉々として渋滞の様子を報道しているように思えて、いったい渋滞の最中に発生する二酸化炭素がどれくらいになるとか、どこかで調査していないんでしょうかね。

さて、明日からはまた憂鬱な日常が始まります。唯一の希望(?)は2日間頑張れば週末になることでしょうか。

多摩湖トレーニング2009/05/10 18:22

村山下貯水池にて

今日は今年一番の暑さだったとか。

そんな中、午前中いつもの通り多摩湖周遊路へトレーニングに出かけてきました。

連休の疲れが残っているのか、走りは今ひとつでしたが、焦らず根気よく続けてゆきたいと思います。

帰りがけ村山下貯水池の堤体から望む風景は、疲れた身体をいやしてくれる良い眺めでした。
(今日の走行距離:46.4km)

事実は小説より奇なり2009/05/11 23:20

あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅-城戸久枝

先月のツール・ド・草津参加のため草津温泉へ行く途中、一旦実家に立ち寄って荷物の積み降ろしと昼食を食べたあと、何気なく公共放送の番組案内を観ていたら「遥かなる絆」なるドラマの予告番組をやっていて、「こりゃかつての「大地の子」の二匹目の泥鰌か?」と思いつつも、とりあえず録画をしておいて、G.W.に帰省した際に再生して観てみました。

最近はドラマも含めて小一時間テレビの前でじっとしていることがないのですが、一旦見始めるとぐんぐん物語に引き込まれ、クレジットタイトルで著者を覚えておいて、図書館に蔵書がないか調べたところ、あることはあるものの既に予約者が4人もいて、こりゃ当分だめだとあきらめて、先週金曜日自腹を切って原作本を購入しました。

中国残留孤児の集団調査・帰国が実現する10年以上も前、日中の国交もなく、しかも文化大革命の真っただ中だった時代に、自力で日本へ帰国した孤児がいたと言う事実に驚かされ、まさに「事実は小説より奇なり」で一気に読み進み、3日間で読破しました。

著者はまだ30代前半と若いフリーライターの城戸久枝さん。彼女の父親でこの物語の主人公である城戸幹氏を10年間に渡って取材した力作にもかかわらず、読み易い文章でこの点は評価出来ます。

ただ、物語の中で「大地の子」を観ながら城戸幹氏が語る「父ちゃんがいたころは、あんな甘いものじゃなかった」と言う割に、主人公の壮絶な体験が作品からあまり感じられなく、もう少しページを割いてでも突っ込んで取材をしても良かったのではと思いました。

この点は、城戸幹氏ご本人が著した作品「あの戦争から遠く離れて外伝―「孫玉福」39年目の真実」を読んだ方がより理解出来るのか知れないと思い、機会をみて次回はこちらの作品を読んでみようと思います。

城戸幹氏の人生もそうですが、私が時折参加している中国語学習者の集いのメンバーに、終戦後「八路軍」に所属した後に日本に帰国したと言う経験を持つ人がいて、この方もいったいどういう人生を歩んできたのだろうと、顔を会わせるたびに気になるっているのですが、インタビュアーと違い踏み込んで聞く事ができないのが残念です。

横浜中華街・龍膳の炸醤麺2009/05/12 22:49

龍膳の炸醤麺

今日は一日外回り。

午前中横浜・関内で会議を行い、午後別の場所へ移動するまでに若干時間があったので、昼食は中華街で食べようと、かと言って特に当てもなく歩いていたところ、中華街外周の角で「中国東北家庭料理・龍膳」の看板が目に入り、立て看板のメニューを見ていたら、水餃子などに混じって「炸醤麺」が目に入ったので早速入店。

内装はあまり中華料理屋らしくなく、普通の定食屋のような感じですし、立地的にも中華街の中心部からやや離れた場所にあるお店ですが、結構芸能人が来店しているようで、店内には多くの色紙が飾られていました。

中華街観光のお客さん向けと言うよりは、近所のサラリーマン御用達のお店と言った感じで、ワイシャツ姿が目立つ店内でした。

出てきた「炸醤麺」は、これまであちこちで期待を裏切られていた黄色い中華麺ではなく白い幅広の平打ち麺。野菜はキュウリとネギのみでしたが、かつて北京で見た「炸醤麺」のイメージに最も近いものです。(半ライス付きで¥850)

ちょうどお昼時で店員さんは忙しそうだったので、東北地方のどこの出身なのかなど訪ねる事は出来ませんでしたが、また機会があれば時間を見て足を運んでみたいと思います。

姫路出張2009/05/15 22:52

姫路城三の丸広場にて

先月から月一回姫路の事業所へ打ち合わせに行く役目を仰せつかり、今日はその姫路への出張当日。

打ち合わせの時間よりも、往復の移動時間の方が遥かに長いのは、効率を考えればいかがなものかと思うこともありますが、メールや電話のやり取りではなかなか進まない話も、顔を突き合わせて打ち合わせた方がスムーズに進む場合もあるので、これはこれで良しとしましょう。

さて、今日の打ち合わせも無事終了し、帰りの新幹線まで若干時間があったので、先月は窓から眺めただけだった国宝・世界遺産の姫路城へ足を運んでみることにしました。

駅前から眺めただけではちっぽけな城と思っていましたが、大手門から三の丸広場を過ぎてチケット売り場の脇まで近づくと、さすがに偉容と美しさに圧倒されます。

時間に余裕があれば、チケットを買って更に内側に入るところですが、そこまでは余裕がなかったですし、外から眺められただけで満足したので、何枚か写真に収めて駅へ戻りました。

三の丸広場ではこの週末「世界遺産劇場」と称したイベントの準備が進められていて、ステージ上では今夜の出演者・歌手の大黒摩季さんがリハーサルの真っ最中でしたが、城をバックに記念写真を撮影する写真屋さんは「城の前にあんなテントを張られちゃ商売あがったりだ」と文句を言っていました。

さて姫路土産は、「姫路の塩味大福」。先月の出張の際に実家への土産にと思っていたのですが、生菓子で日持ちしないと言われて諦めたので、今回は自分が食べるために購入してみました。

食べた経験のある同僚の感想は一様に微妙でしたが、さてさて実際はどんなものでしょうか?明日食べてみたいと思います。


姫路の塩味大福とガイドマップ

今日のニュースから2009/05/19 20:32

繁華街、目立つ中高生=「自宅待機」徹底されず−一斉休校の生徒ら・大阪、兵庫
5月19日19時37分配信 時事通信

「感染したら自業自得」。新型インフルエンザの影響で一斉休校が続く中、大阪府や兵庫県の繁華街では19日、普段の平日以上に中高生らの姿が目に付いた。自宅待機が徹底されない状況に、両府県の教育委員会は「ほかの人にウイルスを感染させないことが目的。『自己責任』は通用しない」と呼び掛けている。

若者が集まる大阪・ミナミのアメリカ村。友人と待ち合わせをしていた大阪市立中学3年の女子生徒(14)は「地元でも外出している友達をよく見掛ける。家でおとなしくしている子は少ない」と話す。体調不良で欠席している同学年の生徒が20人以上いるというが、「手洗い、うがいをすれば大丈夫だと思う。感染したら自業自得という感じ」と笑った。(以下略)

渦中の関西地方がこの状況では、飛行機や新幹線など高速移動手段が発達している狭い日本ですから、関東方面へウイルスが侵出してくるのも時間の問題と言う感じです。(と言うか、もう潜伏しているでしょう)何のための休校なのか、彼らは全く理解していないようですな。困ったものです。

私の勤めている事務所でも、マスク姿はまだ少数ですが、洗面所にはアルコール消毒液が置かれていて、徐々に緊張感が増していますし、経費削減を兼ねた出張自粛令も出される事でしょう。

それにしても、このインフルエンザの影響は思わぬところに広がっているようで、お祭り等のイベントが中止になるのは予想がつきましたが、就職説明会が中止になって職を求める人たちにも影響が出ているとか。

いったいこの騒ぎがいつまで続くのか、そしてウイルスの威力がこれ以上強くなるのか、刻々と入って来るニュースに敏感になっている今日この頃です。

さて話は変わって、元NHKアナウンサーの頼近美津子さんが亡くなられたとのこと。子供の頃家族でよく観ていた「ばらえてい テレビファソラシド」で、珍しい名字から印象に残っていましたが、あの当時新人アナウンサーだったとは。美人薄命とはまさにこのことを言うのでしょう。合掌。

青森出張2009/05/24 22:19

棟方志功記念館

この週末は珍しく休日出勤。しかも土日泊まりがけで青森まで出張し、市内のある工事現場に自分が手がけた製品の収まり具合を確認する事に。

青森を訪れるのは3回目。20数年前に先輩達と北海道へドライブした時と、13年前に一人で北海道へドライブした時にフェリー乗り場へ直行するために、東北自動車道とフェリー乗り場の間を走行したのみで、市内に長時間滞在したのは今回が初めてです。

仕事は私の担当分が早々に終了し、東京へ戻るまでにやや時間があったので、先輩と共に近所の「棟方志功記念館」を見学してみました。

記念館の駐車場には、高速道路料金の割引制度をフルに活用して青森まで来たのか、「所沢」や果ては「名古屋」ナンバーの車が停まっていました。

受付で500円の入館料を払い最初に目に入ったのが、大型テレビに映る生前の棟方志功氏を記録したドキュメンタリー映画。

制作中の様子を動画で観たのはこの時が初めてで、まるで早回し映像かと思うような速さでダイナミックに筆を走らせたり、彫刻刀で木を彫る様子に、しばらく目が釘付けになりました。

その後展示室へ移動し、数々の作品を観て歩きましたが、なんと言っても代表作「釈迦十大弟子」の実物を見学出来ただけでもここへ来た甲斐がありました。

時間に余裕があれば、ゆっくり一つ一つの作品を見学したかったのですが、私一人ではなかったのでやや後ろ髪を引かれる思いで、記念館をあとにしました。(板画まんだら 棟方志功の世界

さて、青森へ来たからには一度訪問してみたかったのが、青森が生んだもう一人の版画家「ナンシー関」さんの生家。

生家はガラス屋と言う事は著作から知っていましたし、インターネット上にお店の情報が公開されていて、幸い宿泊したホテルが生家まで歩いて行ける場所だったので、日曜日の早朝散歩がてら出かけてみました。(実は土曜日の夕方、現場からホテルへ移動する途中の車からもお店を目撃していたのですが、まさか生家を見たいので車を停めてくれとは言えなかった(まず常人には理解されないと思った)ので、泣く泣く店の前を通過しました)

国道4号線に面し、遠くからでもよく判る巨大な看板が目印のお店です。時間が時間なだけに、残念ながらシャッターは閉まっていましたが、生家を訪問出来ただけでもファンとしては満足でした。

まぁそんなこんなで、仕事と個人的な趣味を織り交ぜながら、青森出張は無事終了しました。


ナンシー関生家・関ガラス店