8月22日2007/08/22 22:50

向田邦子作品

今年もなんだかんだでこの日を迎えて、齢を一つ重ねてしまいました。年々加速度を増して時間が過ぎて行くのがよく分かります。

この間何か前進(変化)することがあったかと言われれば、正直何もなく、良くて現状維持と言いたいところですが、残念ながら衰退の一途をたどっているように感じられます。何とか現状を打破して飛躍の一歩を繰り出したいと日々思っているのですが、悩んでいるうちにまたあっという間に一年が過ぎてしまうのかも知れません。弱ったものです。

話は変わって、数日前に那覇空港で発生した飛行機事故は、あの惨状の中、乗客・乗員とも全員無事であったのは、本当に不幸中の幸いでした。

私も頻繁ではないものの飛行機を利用することがあり、毎回離陸前に緊急時の行動指針を見させられますが、これまではどうも単なる儀礼・儀式のようと言いますか、他人事のように思いながら漫然と見ていました。しかしあのニュース映像を見せられては、次回からは緊急脱出口の場所を含めてきちんと確認しよう、と感じた次第です。(まぁ一時的なものかも知れませんが)

飛行機事故に絡んで、26年前(1981年)の今日は、作家の向田邦子さんが台湾上空で飛行機事故に遭遇して亡くなられた日です。この前年にNHKで「続 あ・うん」が放送されたのを観て向田さんを初めて知り、ドラマの終了後すぐに原作本を読んで以来ファンになりました。

『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などの脚本もさることながら、数多くのエッセイに独特の味わいがあって、ある時期集中して読んだことを思い出しました。そう思って部屋の奥の段ボール箱をひっくり返したところ、文庫本が10冊近く出てきました。この機会に時間を作って少しずつ読み返してみたいと思います。