晴"走"雨読 ― 2010/02/11 13:48
以前ならば、朝夕の通勤電車の中で本を読む元気があったのですが、このところ(帰りはともかく)朝はやっとこ電車に乗っているような状態で、落ち着いて本を読む機会がほとんどなくなってしまいました。
それでも本屋の店内をぶらぶら歩くのは好きで、先週も秋葉原へ出かけたついでに、ヨドバシアキバの中の本屋を何気なく歩いていて、文庫本のコーナーで目にしたのが、写真の近藤史恵著「サクリファイス」。
表紙に自転車レースの写真、帯に「第5回本屋大賞第2位」「大藪春彦賞受賞作」「自転車ロードレース×青春×サスペンス」と書かれていて、自転車レースに興味のある者としては、ちょっと読んでみたくなり、早速購入して読んでみました。
冒頭でいきなり衝撃的なシーンを挿入して、一体何が起こったのだろう、この後の物語にどうつながって行くのだろうと言う気持ちを抱かせながら、物語は進行して行きます。
物語の主人公は、チームのエースを助ける役目のアシストと呼ばれる人で、このアシストを取り巻く様々な人々や出来事で作品が出来上がっています。
自転車レースの約束事などの予備知識があると、前半結構面白く読めますし、全く知識のない人でもそういうスポーツがあるのだと言うことで、自転車レースに興味を持ってもらえるのではないかと思います。
後半、物語の運び方に無理と言うか、やや強引なところがあるなぁと思うところもありましたが、それでも一気に読ませてくれるなかなか良い作品ではありました。
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