連日の「餃子」報道に思う ― 2008/02/07 22:23
このところマスコミは「餃子」の件で明け暮れていますが、どうもワイドショウ的といいますか、やれ「今日は農薬○○が検出された」とか「中国製食材の恐怖」と言った感じのセンセーショナルな話題ばかりで、これを機会に日本の食のあり方を見直して「食糧自給率を高めよう」とか「地産地消」を積極的に検討するような論調はほとんど聞こえて来ません。
あげくの果てに今日のニュースでは、「冷凍餃子を避けて自分で餃子を包む家庭が増えたおかげで、餃子の皮が品薄」とか「餃子を包む機械の生産が追いつかない」と言う、どうでもいいニュースを引き合いに出してまで、餃子の話題を取り上げているのはどうかと思います。
「ギョーザ手作り器」の注文殺到=野菜用洗剤も売れ筋に−中毒事件で
2月7日15時0分配信 時事通信
中国製冷凍ギョーザの中毒事件を受け、自宅でギョーザを手作りする器具の売れ行きが好調だ。これに合わせ、ギョーザの材料も販売が増加。野菜専用の洗剤も消費者の関心を集めており、食品の安全・安心に手間と費用を惜しまない姿勢が鮮明になりつつある。
確かに実際食べた人が体調を崩していることから、国民の健康とか食の安全のために報道しているとも言えますが、では一方で国防とか日米安保の観点からも大問題になりかねない「沖縄ジュゴン訴訟」のこともぜひ知りたい、報道して欲しいと思うのですが、なぜか中央のマスコミはこの件について取り上げないですね。
(この訴訟については、先週土曜日のTBSラジオ「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」を偶然聞いて初めて知ったのですが、その後も今に至るまでテレビ・ラジオでは一度も見聞きした事がありません)
やはりマスコミは叩きやすいところを叩くと言うか、たまたま時期が重なったこともあるでしょうが、国民の目を餃子に向けよう向けようとしているような気がしてなりません。
一方の国民についても、マスコミに乗せられやすいと言いますか、これだけ連日「餃子」の話題を聞かされて、どうせ普段大して餃子など食べてもいないくせに、自分で皮を買って包んでまで食っていると言うのは、かつての「納豆ダイエット」の騒動を連想せずにはいられません。
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