モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ― 2010/12/28 20:58

W.A.Mozart:Piano Concerto in D minor K.466
CLARA HASKIL & HERBERT VON KARAJAN
(MOZART WOCHE 1956)
今年の秋頃は、精神がだいぶ弱っていて、趣味の自転車(ロードバイク)に乗る気分になれなかったり、好きな落語を聴きに行ってもまともに聴ける状態ではなかったのですが、そんな中で唯一落ち着きを求められたのが、楽聖モーツァルトの楽曲を聴くことでした。
インターネットラジオに「Radio Mozart」なる放送局があり、一日中モーツァルトの名曲ばかりを流しています。(時にはフローレンス・フォスター・ジェンキンズ女史の壮絶な音痴のライブ録音を流したりもしていますがw)これを聴いている間だけは不思議と心が休まりました。
ある時期ピアノ協奏曲を放送することが多くて、中でも私が聴いていて気に入ったのが第20番。映画好きの方は名作「アマデウス」のエンディングに流れていた曲(第2楽章)と言えばお分かりになるかも知れません。
第1楽章の冒頭、ほの暗い雰囲気の中から静かにピアノの音が聴こえる出だしなどは、何度聴いてもゾクゾクとします。また前述の映画でも使われていた美しい第2楽章、そして対照的に激しい第3楽章など聴きどころ満載の名曲です。
インターネットラジオだけでは飽きたらず、少し前に中古CDショップで購入したのが上の写真のCDです。
モーツァルト生誕200年の1956年のモーツァルト週間におけるライブ録音で、ピアニストはモーツァルト弾きとして定評のあるクララ・ハスキル。指揮は当時のヨーロッパの楽壇に君臨していた帝王カラヤンです。
そして、昨日渋谷へ出かけたついでにタワーレコードに立ち寄って、またぞろ同曲のCDを購入してきました。(下の写真)
ピアニストは同じくクララ・ハスキル。指揮者はイーゴリ・マルケヴィチ。 クララ・ハスキルの最後の録音(録音の約3週間後に不慮の事故で急死)で、同曲のベストと評する方も多い名盤です。
「のだめ」以降クラシックを聴く人が増えたと聞きますが、まだまだ取っ付きにくいとお考えの方も多いと思います。高価なCDを購入する前に、最近は日本国内において著作権保護期間が終了し、公有化した音源が多数インターネット上で公開されています(例:パブリックドメイン・クラシック)ので、一度お気に入りの曲を探してみては如何でしょうか?

W.A.Mozart:Piano Concerto in D minor K.466
CLARA HASKIL & IGOR MARKEVITCH
(Recording:Nov.1960)
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