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東小金井で落語を聴く ― 2010/05/30 21:35
梅雨入が近いのか、一日どんよりとした天気もさることながら、とにかく肌寒いのにはまいりました。こういう日は例のごとく午前中気分が悪く、これと言ってするともなくうだうだと過ごしていましたが、今日はJR中央線の東小金井駅近くの集会施設に、お気に入りの「林家正雀師が来られるので、昼に電車に乗って出かけきました。
東小金井と言えば、油そば発祥の地(諸説あり)として有名な駅前の「宝華」がありますが、20年近く前に雑誌「ぴあ」のラーメン特集か何かを読んで出かけて以来、久しぶりに立ち寄ってみようと思い、行列の最後尾につきました。
並んでいる間に注文したのは、チャーハン宝ソバセット(850円)。大して待たされることなくカウンターへ案内され、ぼんやりと厨房を眺めている間に、注文した料理が出されてきました。
前回宝華で油そばを食した時は、油が少なかったような気がしましたが、20数年も前のことで、記憶もあやふやになっています。麺にしっかり油を絡ませて頂きましたが、結構量が多く、昔と違い食が細くなってチャーハンは頼まなくても良かったかなと、ちょっと後悔しています。
その後近くの集会施設へ一番に到着し、開演を待ちながら次々に入ってくるお客さんを眺めていましたが、年齢層の高さにビックリ。200人ほどのお客さんのたぶん90%以上は年金受給者と思われるお年寄りばかり。これほどのお年寄りに囲まれることは滅多にありません。
時間になり主催者の簡単な挨拶の後、さっそく落語会が始まりました。
今日の出演者と演目は以下の通り。林家 正雀 「転宅」
桂 平治 「お見立て」
対談「師匠の思い出話」
ー仲入りー
桂 平治 「肥がめ」
林家 正雀 「小間物屋政談」
林家正雀師は2週間前に新宿の書店落語以来ですから、半ば追っかけ状態です。「転宅」のお妾さんの語り口調、女性の声色の使い方には独特の色っぽさがあります。この辺りは以前観た「紙入れ」のおかみさんにも通じるものがあります。
続いて登場の桂平治師。芸協の噺家さんはお初ですが、私とほぼ同世代(1つ下)で威勢の良い噺家さんとお見受けしました。狭い会場にもかかわらず大振りな所作と大きな声で頑張っておられました。
「お見立て」はなかなか良かったのですが、声質が杢兵衛大尽と喜助どんには合ってるのですが、喜瀬川花魁を演じる時に色っぽさが感じられなかったのがちょっと残念でした。その点では中入り後に演じた「肥がめ」は得意の演目の様で、ぐいぐい観客を引っ張ってゆくのを感じました。
対談は主に平治師の師匠である「十代目桂文治師」のエピソードを披露。
トリの「小間物屋政談」は初めて聴く人情噺。死んだことにされてしまった主人公に対する大岡裁きが聴き所の噺でしたが、主人公の心情やお裁きの内容をしっかり解釈出来ないまま終わってしまったのでちょっと残念でした。短い滑稽ネタはだいぶ聴いてきたと自負していますが、大ネタはまだまだ勉強不足です。
それはともかく、1500円の木戸銭にもかかわらず、間近でたっぷりお気に入りの師匠の噺を聴くことが出来、満足して家路につきました。
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