多摩川CRでの死亡事故に思う2009/07/28 22:08

帰宅後何気なく聞いていたラジオニュースで、多摩川CR(サイクリングロード)における死亡事故についてのニュースを耳にしました。

遊歩道で自転車事故 対策へ
NHKニュース:07月28日21時19分

東京・府中市の多摩川沿いにある遊歩道で自転車による事故が相次ぎ、先月には歩行者の男性が自転車にはねられて死亡する事故まで起きていたことがわかりました。遊歩道を管理する府中市は、路面の形状を変えて自転車のスピードを抑えることなど抜本的な対策の検討を始めました。

府中市の多摩川沿いに9.4キロにわたって続く遊歩道「かぜのみち」は、全面が舗装され、幅も3メートルと比較的広いため、休日を中心に多くの人が利用しています。ここ数年は、歩行者だけでなく、健康増進のためにサイクリングを楽しむ人も増えていますが、一方で自転車による事故が年間20件余り起きています。先月2日には、近くに住む会社員の下遠野実さん(55)が遊歩道を歩いて帰宅中に、後ろから走ってきたスポーツタイプの自転車にはねられて頭を打ち、20日後に死亡していたことがわかりました。自転車は25キロ前後のスピードが出ていたということで、警視庁は、運転していた45歳の会社員を重過失致死の疑いで書類送検しました。府中市は、これまでも注意を呼びかけてきましたが、今回の事故を受けて、自転車のスピードを抑えるよう路面の形状を変えたり、夜間に注意を促すランプを設置したりといった対策の検討を始めました。府中市公園緑地課の雫石明男課長は「スピードの出しすぎが招いた痛ましい事故で、自転車がスピードを落とせるような改善を行っていかないといけないと思う」と話しています。

まずはお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

多摩川CRを走らなくなって1年以上になりますが、確かに休日ともなるとのんびり散歩をする人や、河川敷の運動場・府中市郷土の森付近のバーベキュー広場(?)を往き交う人の間を縫うように走り抜ける自転車を数多く見かけました。かく言う私もかつてはその中の1人でした。

その後あまりにも人が多く危険で走りにくいのと、ヒルクライムのトレーニングのため適当な坂道を求めて、現在は多摩湖周辺をメインに走ってはいますが、場所は変われど私もいつ同様の事故の加害者になるか分かりません。

自転車乗りの端くれとして、あらためて周囲に迷惑のかからない走りを心がけ、事故のおかげで快適に走れる自転車道が減らされる事のないように、と思ったニュースでした。

コメント

_ 春本榮三 ― 2009/07/29 09:50

私も同じニュースをNHKで見ました。私の場合は歩行者の立場で申しあげます。
私はきっと死亡事故が起こり、結果府中市も真剣に取り組みはじめると思っていましたが、
意外と早く事件が起こりました。小生は歩いていていつも怖くて困っていました。
遊歩道は歩行者のためのものです。スピード選手権のレース用ではありません。
死亡事故が生じた以上、サイクリング専用を作るまでは、自転車通行禁止すべきです。
専用道路ができないとまた必ず近いうちに事故や死亡事故が起こるでしょう。
小生はそれに遭遇しないよう、今後も注意致しますが、少なくとも走りにくく路面の加工する程度ではすまないでしょう。
サイクリングを楽しむ方はご発言おとおり多摩湖にでも行って下さい。

_ (未記入) ― 2010/05/10 16:11

春本榮三さん
遊歩道はたしかに歩行者のためのもですが、多摩川サイクリングロードは、その名の通り、もともとは自転車のために設置されたものですよ。そのため、当初は歩行者の通行が禁止されていました。
それが歩行者からの要求により現在の形になったのです。
歩行者はたしかに交通弱者ですが、自転車も車に対しては交通弱者です。
自転車好きな人にとってはサイクリングロードは天国のようなところです。
それを事故のために単純に否定して、どこか遠くへ追いやるだけではなにも解決しませんよ。そういった無理解が他人に対する思いやりの欠如となるのです。
歩行者も漫然と歩行すべきではないと思います。

_ クロームモリブデン ― 2010/07/15 14:42

税金の無駄遣いと言われないように歩行者に開放したのが仇、然しそも市民や区民の健康管理増進に名を借りた土木行政だった、常識に照らせば事故は予見できたはず、お役所仕事はこんなもの、自分の命は自分で守らねばという教訓でしょう。

_ (未記入) ― 2010/12/09 21:54

おっしゃる通りですね。いつも不注意されてる歩行者がいるので快適に走れる自転車道が一つ減りました。

_ (未記入) ― 2011/01/03 22:36

私は古くから自転車を愛好しておる者です。
カメラ撮影の移動手段で、河川敷をよく利用しております。
歩行者の方の立場でのご意見も理解できますが、
歩行者の方の利用(多人数での歩行など)非常に目にあまる方も多いですよ。
後は、歩行者の方の立場に近いのですが、自転車の方も猛烈にスピード出してる方も多いです。複数台で横列で走ってる方も多いです。
確かにあそこはトラックではありません。もう少し自転車も歩行者も快適に利用出来る様に様々の方の意識努力も必要だと考えております。

_ オーバーサイズ ― 2011/09/13 17:26

記事を偶然にもみつけたのでコメントいたします。
私は生まれも育ちも多摩川沿いです。
そして、サイクリストでもあります。本格的に始めて早25年。
最近は流行りということもありますが、装備・バイク本体はしっかりしているのですが、技術と歩行者がいることを意識した乗り方、が欠如した乗り手も見受けられます。

私が見ていても「あのスピードは危ないな・・」そう思う事も度々。

自身も若かりし頃MTBの大きな大会をサーキットしていました。
その経験からも、危険予知や歩行者ありき、の感覚で乗ることが大切かと思います。 歩行者の方は怖い思いをしていると思いますよ。歩行者が一緒の道を使用するならば、よりスピードの出る自転車が今よりもっと気を付けるべきでしょう。
4~50キロからでもコントロールして平然と危険を回避できるようでなければ、スピードも出すべきではないと思いますよ。
歩行者も気を付ける。そして自転車も気を付ける。
それしかないのでは?

お互いの立場を主張するだけでは何も解決しないですから。

_ (未記入) ― 2011/10/09 19:45

自転車にお乗りの方は

歩行者右側通行、歩行者優先道路の認識はあるのでしょうか?

対向から来た自転車の方に右側を歩いていて注意されましたが

多摩川には歩行者右側通行と歩行者優先と表記されています

_ ラン&バイク ― 2011/11/17 12:04

自分も多摩川サイクリングロードは、ランナーの立場、自転車の立場で利用しています。
たいせつなのは、サイクリングロードという名があっても、歩行者が実際に利用している以上、自転車は「常識を使って安全運転する」マナーを忘れないことです。
ジョギング中に、すぐそばを高速で抜かしていかれるとヒヤリとする。抜かすときにも「うまい、ヘタ」があります。
うまいひとは、自転車のこわさを知っているし、脚力もあると思います。減速・加速のくり返しをいとわないのは、初心者にはむずかしいこと。初心者はこのくり返しがつらいから、減速せずにスピードに乗ったままにしたがる。
多摩川は車道も並走しているので、自力でがんがん走りたいひとはたまには車道を走ってみればいい。
狭い道でトラックに脅かされて走る経験をすれば、おのずと人と自転車の共用道路でどのように走るのがふさわしいのか、がわかる。
実際、自分は自転車では車道を走るようになりました。かえって快適です。

_ kado ― 2011/11/25 15:04

20年ぶりに多摩川サイクリングロードを走ってみて、自転車の性能に見合わない乗り手が多いと思う。追い抜くときにベル等で注意を行わず、減速もなしにすり抜けるものが多い。多段化でピッチを維持しようとしているのは判るが、速度を出したいのなら、一般道で行うべきであろう。事故によりサククリングロードが廃止になってしまってはどうしようもない。但し、歩行者のマナーも悪くなっている。右側通行してもらえれば、不用意にぶっかることもないはず。子供はきちんと手をつなぐべきである。広場ではないのだから。つまりは、双方のモラルの低下が原因ではなかろうか。

_ 府中生まれ ― 2012/02/26 02:02

多摩川サイクリングロードは歩行者(犬の散歩)でよく利用します。私の犬は人の左側しか歩いてくれません。そのように訓練されているからです。よって多摩川サイクリングロードで右側を歩く場合、愛犬が前から来る自転車と正対してしまうことになり非常に危険で歩きづらいのでやむなく左側(舗装されていないところ)を歩き後方から来る自転車に予測不能な動きをしないよう整然と歩きます。お互い気をつければ問題ないと思うが・・・
しかし先日こんな光景を目にしました。
多摩川サイクリングロードにて府中市の中学生たちによる駅伝大会行われていて土曜日ということもありロードレーサーっぽい自転車もかなりいました。
駅伝大会開催区間はかなり手前から注意書きの看板が設置され、なおかつ係りの人が50m手前と20m手前ぐらいで自転車乗り全員に減速を促す呼びかけをしていました。
その様子を見ていた私の感想ですが・・・ひどいものです。
早そうな自転車乗りのほとんどが係員を邪魔扱いでろくに話しも聞かず「よけりゃいいんだろ!」みたいな顔して中学生の列の中に消えていきました。数台はブツブツいいながらそこでUターン。
ひどいのは最初のおじいちゃん係員の制止する手を払いのけ、直前の係員を轢かんばかりに「あぶねぇなーどけ」と減速もしないでチェッチェいいながら中学生ランナーの脇を加速していく始末。なんというマナーの悪さ!あの人はいつ事故起こしてもおかしくないなと・・・
その場その場で臨機応変に対応して事故を未然に防ぐよう心がけましょう。

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